われわれ人間には演ずるという本能がある
人生は涙の谷であって 楽しいことよりは辛いことのほうが圧倒的に多い
この辛さを幻想の力をかりて少しでも美しくしてやわらげていくほかに救われようがない
これがつまり演劇性である。 ~故 井上ひさし さんの言葉より~

この言葉を体現する若手の演者たちによるLIVEイベントが『未来へ繋げる今人LIVE』である
想うだけでなく 行動する そして 行動するだけでなく
それがどのように未来の子供たちに『伝』わったのかを大切にする時代にしたい
今を生きる 生かされているそれが僕らの責任なのだから・・・。


原発のない未来へ

小出裕章先生の講演会、
「親子で考える 子ども・いのち・明日」~原発のほんとうのおはなし~
同時開催
アート展「原発のない未来へ!」 へ行ってきました。

講演会の最初に、
東日本大震災の爪痕、福島原発、さまよう動物たち
つらく、悲惨で、目をそむけたくなるような光景、
でも、まぎれもない現実。

その映像が、
育児をしながら音楽活動をしている、ピアノ弾き語りの 秋元紗智子さんが
今回のために作曲した、優しく、静かで、宇宙に漂っているかのような
心の奥に響くピアノの音色に乗って流れました。

「忘れてはいけない」 強い思いが胸に湧きました。

小出先生は、“いのち” がいかに奇跡的で、かけがえのないものであるか、
わたしたち “ひとりひとり” にとって、本当に “大事なもの” はなんなのか、
それをお話しくださいました。

自分の胸に手をあて、自分にとって “真に大事なもの”のために、
日々動くこと、続けていくこと、あきらめないこと、

そうすれば、必然的に、 『原発はいらない』 し、なくすことができる。
みんなが思う大事なこと= “いのち” のために、
それぞれの能力を、生かしていけば、いいのだ、と
おっしゃてくださいました。

「自分は絵を描けないけれど、アート展を見て、自分の思いをアートで表現することも、
伝えることもできるんだ、と知り、感動した」

「そうやって、ひとりひとりにできることがある」、とおっしゃっていました。

会場である信州大学教育学部の広場には、様々なアート作品がありました。
染色体のオブジェ、核の悲惨さを描いたもの、原発はいらないのメッセージ、
自然、夢・未来を描いたもの、子ども・・・。
それぞれに、伝わるものがありました。


【TOMOYAARTSさんの、ライブペイントを真剣に見つめる小出先生】








【アート展の作品の数々】



TOMOYAARTSさんは、ライブペイントが終わったあと、

「脱原発は目的ではない、その先にある未来・平和、
すべてのいのちと共存することが、本当の目的。
そのメッセージをこめました」 と
お話しくださいました。

わたしはたまたま、
会場の方々が、第二部の意見交換のために書いて下さった、
メッセージをテーマ別に仕分ける、という作業をお手伝いさせていただきました。

それぞれに、書いてくださった文字から、真剣な思いが伝わってきました。
“自分ごと” なのだと、とらえたメッセージばかりでした。
「二度とこんなことは、起こしてはならない」 という シンプルな言葉に
胸を打たれました。

小出先生、アーティストの方々、
会場にいらした方々からの意見、
それぞれの言葉・表現、に勇気と希望をいただきました。

いただいたものを、わたしもこれから、
自分なりに “伝えて” 行動していきたいと思います。




【記:ヨリミチ】








  




 

  

2012年10月09日 Posted by 未来へ繋げる今人LIVE 『伝』 at 18:00Comments(0)その他